Chapter.2 運動嫌いのあなたに・・生活習慣病の改善には乗馬がオススメ 」
Chapter.1 80歳を超えても現役のライダー「乗馬が生活にハリを与えてくれる」



高血圧・高脂血症・糖尿病など、いわゆる生活習慣病の改善に運動が役立つ事は良く知られています。けれども、運動嫌いの方が運動を始める、さらにそれを継続していくとなると、なかなか難しいのが事実です。また普段運動不足の方が急に運動を始めると体に無理がかかり、かえって身体を傷めてしまう事にもなりかねません。

そこでオススメしたいのが乗馬。乗馬では、揺れる馬の上でバランスをとろうとするため無意識のうちに全身の筋肉が使われます。乗っている人が意識的に運動をしなくても、腹筋・背筋そして太ももの筋肉など、姿勢を保持したり歩く時に大切な役割を果たす筋肉が知らず知らずのうちに鍛えられるのです。また、乗馬では体重をお尻で支えるため、腰や膝の関節に負担が少なく、今まで運動不足の方でも無理なく始めることができます。

最近の研究では、常歩(歩いている状態)をしている馬に跨っているだけで、ウォーキングに匹敵する運動量があること、そしてなんと10分間馬に乗って常歩するだけで糖尿病改善効果があると言われています。決して苦しくなく、ただ乗っているだけで全身の運動・鍛錬になり、生活習慣病の改善に役立つ。これが乗馬のメリットです。

そして何より、乗馬には楽しみながら続けられる魅力があります。馬上からの眺めはなんとも言えない開放感を与えてくれますし、生き物に接することでストレスの解消にもなります。また慣れてきたら馬に合図を送って思うように動かしたり、少し走ってみたりと、乗馬は乗れば乗るほど楽しみが増す、奥の深いスポーツでもあるのです。

緑に囲まれた馬場の中でゆったりと楽しみながら馬に乗って健康を手に入れてみませんか。






毎週2〜3回、『四街道グリーンヒル乗馬クラブ』に通っている衣笠さんは現在82才。乗馬歴は実に20年以上になる。「1番最初に馬に乗ったのは16歳位の頃。学校の部活動に"乗馬部“があって、3年間週に2回は馬に乗ってました。当時から乗馬が楽しくて楽しくて、練習にも熱心でしたよ」。その成果もあってか、障害馬術の競技会で優勝をするまでになったという。

その後、士官学校でも乗馬の練習があって、
「2年間は馬に乗っていたんですが、そのうち乗馬をする機会が無くなって…」。

定年を聞近に迎え、自分の時間を持てるようになったとき、衣笠さんは乗馬を再開。最後に馬に乗ってから40年近く経っていた。「40年のギャップですか? 学生時代から馬に乗っていたから、特になかったですね。一度身体に染みついたものは、何年経っても覚えているもんなんですねえ」。 当初はまだ仕事をしていたため週末だけの乗馬だったが、野外で馬に乗る"外乗“にも久々にチャレンジ。「平坦な馬場で乗る時とは違って、移り変わる景色を眺めながら馬の背に揺られて山や谷を越えていく外乗は、通常のレッスンでは味わえない感動があるんです。一度味わうとやみっきになりますね。クラブが主宰しているツアーに何度も参加しましたよ」。

しかし、40年ぶりの乗馬に夢中になっていた頃、衣笠さんに大病が襲う。「肺を半分以上切除する手術をしなくちゃ.いけなくな・って…。仕事も辞めて、一時は乗馬も止めようかと思いました」。ところが、「軽い運動ならばリハビリになりますから」とお医者さんに勧められ3ヶ月後には乗馬を再開。「最初は趣味で始めた乗馬が、今では健康のためになっています。乗馬はバランス感覚や筋力を鍛えられるだけでなく、大きな馬に乗って自分で動かすことが、喜び・自信につながるんですよ。馬に乗る楽しみはもちろんですが、かわいい馬に会う楽しみも格別です」。御年82才。体力はもちろん、気力や自信が年々衰えていべこの年齢ながらもへ衣笠さんはパワーにあふれて-いる。乗馬は年齢や性別に関係なく楽しめるスポーツだと言われている。それを衣笠さんは実証しているようだ。